2007年3月14日水曜日

「オッターハウンド」

英国産の猟犬として古くから親しまれていたオッターハウンド(otterhound)犬=写真=だが、人気衰退と狩猟禁止による需要低下から徐々にその数が減り、昨年国内で生まれた子犬はわずか51匹となったことで、絶滅の危機に瀕している点では、ジャイアント・パンダなどよりも深刻な状況とされていることを「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。オッターハウンド犬の繁殖に取り組むヘレフォード在住のブリーダーは、これが同犬種最後の代になるかもしれないという事実に残念さを表明。家庭犬として躾もしやすく、子供にもなつきやすい性格であるにもかかわらず、「時代遅れ」とみなされて人気がなくなったこと、また体のサイズが大きいことや、約1.5メートルのフェンスなら飛び越えてしまえる運動能力の高さなどが現代の飼い主の条件に合わなくなり、今の深刻な状態を招いたとされている。07.3/6 JAPAN JOURNALS LTD. 著作権法第32条より「引用」昨日は「mix犬から新しい品種の固定化もありでしょう」と話したばかりですが…オッターハウンドの固定の歴史は古くウィリアム征服王の時代と言われております。カワウソ(otter)猟に使用するために、水中での行動に適した水かき状の趾や、体温の低下を防ぐ厚い被毛(タブルコート)を持ち、優れた臭覚を持つカワウソ狩り専用の猟犬として作出されました。猟犬としての資質を余すとこなく持ち合わせているこのオッターハウンドですが、30年前にカワウソ狩りが禁止されたことにより急激に減少していきます。英国ケンネル・クラブの登録件数から、昨年生まれたオッターハウンド僅か51匹。片や人気犬種であるラブラドールリトリバーに関しては45,700匹。大型犬の平均寿命を鑑みると12~13年程。これだけの出産頭数ですと近親交配が結果として増えるしかなくなりますから、あながちジャイアント・パンダより絶滅危惧種であるとの言葉も間違いではないようです。優れた運動能力が脱走の基となり、獲物の位置を知らせる響き渡る声が騒音となります。獲物に勝る大きな体は現代の飼育環境では邪魔なようです。外傷から身を守れ、厳寒の川で長時間作業出きる為の耐水性のある密生して硬く、粗く、やや縮れていて被毛は衛生管理にもブラッシングにも嫌われます。最高の能力を求めて固定化した犬種なのに、最高の能力の結果不要とされます。なにか人間の寂しさと繋がるような感じがするのはなぜでしょうか…HPにもお越し下さい♪  ブリーダーハウス puppy's mamahttp://www2.bbweb-arena.com/puppy/index.htmlpuppy@mx3.nns.ne.jp 掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。

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