3月下旬から5月中旬にかけて、田辺市内で衰弱したタヌキなどの野生動物9匹が相次いで見つかった。田辺市稲成町の市ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんが研究者に依頼して、そのうち3匹を調査したところ、犬ジステンパーのウイルスに感染していた。9匹とも保護まもなく死んだ。鈴木さんは「流行時期や感染範囲を調べたい。衰弱した動物を見た人は連絡してほしい」と情報を求めている。
犬ジステンパーはイヌ科やイタチ科などに感染する病気。紀南地方で生息する動物ではイヌやイタチのほか、タヌキ、アライグマ、キツネ、テン、アナグマが感染する。ペットのフェレットなどにも感染する。北米ではたびたびアライグマで流行している。
株式会社 紀伊民報 ('07/05/15)
ワンコ業界の中で、流行していると噂が出るだけでも震えの出る感染症は2種類あります。
実際には、狂犬病やブルセラ症等の恐ろしい感染症も数多くあるのですが、実際は日本での感染事例が半世紀以上なかったり、感染力が存外強くない等、こちらはたいした話題にはなりません。
2種の感染症とは「犬パルボウイルス」と「犬ジステンパー」。
予防ワクチン接種もせずに感染してしまうと非常に高い確率で苦しみながら亡くなる事となります。
又、更に恐ろしいのは感染力の強さです。
犬パルボウイルスは、僅か30年ほど前に突然現れた感染症です。
当時は今ほど優れた治療方法もなく、「ぽっくり病」とか「犬コロリ」とか言われ、発症するとトマトジュース状になった血便を、忘れることの出来ない匂いと共に垂れ流す様になります。
又、近くにいる犬に次々感染し、バタバタと亡くなる事となるのです。
発症したワンコの糞尿の飛沫が靴などにごく僅かに付いただけで広がる感染力の強さを持っていますので、ワクチン接種をしていない限り安心は出来ません。
犬ジステンパーは「テンパ」と略して言うほど身近にある病です。
ワクチン接種によって予防できますが、ワクチン前に感染してしまうと殆どの子が亡くなってしまう致死率の高い病です。
痙攣等を起こし、衰弱していく姿は見るに耐えられません。
感染力も非常に高く、昔は村で1匹発症するだけで全ての犬が見られなくなると言われた恐ろしさを持っています。
*疾病に関しては命に関わりますので、予防法、治療法等の詳細に付きましては獣医師の指導を必ず仰いで下さい。
しかしながら、自然界の生き物達にも犬ジステンパーが広がっているのですね。
怖い…
感染源が広がるということは、更に病が広がる可能性が高くなったということ。
しかも、狸や狐がいなくなったら食物連鎖も崩れ生態系が破壊される可能性もあります。
さて、お宅のワンコの予防接種は終わっていますか。
必ず接種しなくてはいけない感染症予防ワクチンは記憶して下さい。
ただ、ワクチンの効果や副作用の問題から1年後の再接種の後には、3年毎の接種間隔を推奨している米国動物病院会(AAHA)等もあるようです。
やはり掛かり付けの獣医師によく相談して下さい。
ちなみに、犬パルボ、犬テンパとも人間には感染致しませんので不要な危惧等お持ちになりませんよう。
著作権法第32条より「引用」
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掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。
誤記、間違いなどございましたらご一報願います。喜んで急ぎ訂正させて頂きます。
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