田辺市とその周辺で捕獲された特定外来生物アライグマの約半数が、過去に致死率の高い感染症を引き起こすイヌジステンパーウイルス(CDV)に感染していたことが、山口大学農学部獣医微生物学教室の前田健准教授(40)らの調査で分かった。旧田辺市内では60・3%という高い確率で感染していた。前田准教授は「予想以上に野生動物にCDVがまん延している」と話している。
2008年10月14日17時10分配信 紀伊民報 著作権法第32条より「引用」
外来生物の感染病だからと安心できません。
アライグマやタヌキの話だからと放って置けません。
アライグマが感染源となって、お宅の大切なワンコに犬ジステンパーが移る可能性があるのです。
ワンコ以外には、フェレット、ネコ科、イタチ科、アライグマ科、スカンク科、アザラシ科、ジャコウネコ科等の食肉目の動物に感染の事例があります。
フェレットの飼育者は、犬用のジステンパー感染予防ワクチンの接種が当たり前になっています。
犬ジステンパーウイルスは、鼻水、唾液、ウンチ等の飛沫・接触により感染する死亡率が90%を超えると言われる恐ろしい感染症です。
発症すれば、目ヤニ、鼻水、発熱、食欲低下、咳等を起こし、痙攣発作や腰が抜けて歩けなくなる神経症が表れ、悪化すると命が奪われます。
仔犬時に2~3回程度、その後は年1回(獣医師により回数は変わります)接種する感染予防ワクチンの効果が高い(100%効果が有る訳ではありません)のですが、予防ワクチンの接種を怠ること=死を意味するほど感染力が強く、致死率の高い伝染病となります。
覚えておいて欲しいこととして、犬ジステンパーウイルスは人間へ感染しません。
無用な危機感を感じる必要は皆無です。
又、猫ジステンパーといわれる「猫汎白血球減少症」は犬ジステンパーとは違う病気ですから別にお考え下さい。
人家の近くに生息する野生生物に犬ジステンパーウイルスが流行しているということは、感染源となる病原体が身近な場所を自由に闊歩しているということ。
感染症予防ワクチンの接種をしていないワンコは勿論、接種しているワンコ達もしっかりした抗体を得られていなければ感染の可能性が高くなります。
大切な我が家の子の生命を脅かす病が極近い場所にある…
お散歩の時や周りのお友達ワンコから感染する危険性も高くなる…
十分注意し情報を収集する必要があります。
とにかく犬ジステンパー感染予防ワクチンの接種は必ずおこなって下さい。
貴方のワンコの命を守ることとして当然ですが、感染源となって仲間のワンコに病を移してしまうことも防げますし、野生の生き物を守ることにもなります。
全てのワンコが接種できればウイルスの根絶だって不可能ではありません。
狂犬病と同様に島国である日本が清浄国になることは難しいことでは無いのです。
お知り合いのお宅で無接種ワンコがおりましたら、是非飼い主さんにこの恐ろしさを告知啓蒙頂ければ幸いです。
HPにもお越し下さい♪
ブリーダーハウス puppy's mama
http://www2.bbweb-arena.com/puppy/index.html
puppy@mx3.nns.ne.jp
掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。
誤記、間違いなどございましたらご一報願います。喜んで急ぎ訂正させて頂きます。
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