2008年3月24日月曜日

mix(ミックス、ハーフ、クオーター、雑種、デザイナーズドッグ等)犬について。



最近、mix(ミックス、ハーフ、クオーター、雑種、デザイナーズドッグ等とも呼ばれます)犬を再勉強するに当たり非常に不快であり、納得いかず、不満を抱く事があります。

・「純血種」は「雑種」に比べて体力も免疫力も非常に劣る。
・「純血種」の寿命は「雑種」に比べて驚くほど短い。
・「ミックス犬」は「純血種」以上に免疫力が低く、寿命も短く、それどころか身体に何らかの異常を持って生まれてくる子が非常に多い。
・「ミックス犬」は先天的奇形が出ることも多く…
・掛け合わせるべきではない同士を交配させると、奇形や先天疾患などが見られる犬が誕生することがあります。

この様に、冊子やwebで公言されている方が非常に多く感じます。

なぜでしょうか?
どの様な遺伝子配列が起こると寿命が短くなったり、遺伝子不良や奇形な子が生まれるのでしょうか?

致死遺伝子は、猫(マンクス)の無尾同士のホモ接合型(MM)、馬(白毛)のホモ接合型(WW)、キイロハツカネズミのホモ接合型(YY)等が広く知られておりますが、犬ではダップル・コートを発生させるマール(Male)以外は聞きません。

私達もmix犬を産ませ、嫁がせております。
ブリーダーとしての責任を弁えているつもりです。
万一、その様に致死遺伝子や奇形が発生する遺伝子があるのなら二度と繁殖させてもいけませんし、もっと公に情報を公開しなくてはなりません。

噂に流され、間違えた情報を公開することは、mix犬を否定する事になりますし、飼い主さんの無知を笑う事にもなりますし、繁殖者を馬鹿にする事になります。

即刻その様な情報を垂れ流すことを止めるか、確証があるのなら情報源を示し可能な限り広く告知しなくてはなりません。

・犬種の特性や遺伝疾患を踏まえず、可愛さや面白さのために安易なブリーディングを煽るような行為は、犬の為にやめて頂きたい。
・「ミックス犬は丈夫」というブリーダーは少なくありませんが、しかし、それは科学的根拠がないと否定的に述べる専門家も少なくありません。

仰るとおりです。

純血種、mixを問わず、遺伝性疾患の恐ろしさを認識せずに繁殖をしてはなりません。
人の楽しみや趣味、儲けの為に後世に残る疾患を繋ぐ行為は避けるべきです。
強行に繁殖するほどの必要性や美しさは感じません。

ただ、あえてmixは強いと言うとしたら、血統が混じることにより遺伝情報も増え、種の多様性が広がることでしょうか。
それとて、新しい遺伝疾患が発生する可能性もゼロではありませんから一概には言い切れないでしょう。

・「ミックス犬は両親の良い遺伝子を引き継ぎやすいため体が丈夫、病気になりにくい」という点も人気の秘密。
・ほとんど吠えないのがいいということで購入に踏みきる人もいる。
・「世界にたった一匹しかいない」犬というのも愛犬家の心をくすぐる。

これはmix犬に対する肯定的意見であり、繁殖者や販売(ペットショップ)の都合でしょうが、遺伝学的にも経験的にも確認していませんし、理解できません。

世界に1匹だけしかいないなんてことも、特に両親が純血種ならば遺伝上は同じ系統となりますのでありえない話。
兄弟犬と違う犬種の訳が無いです。
1代雑種(F1)と言う新しい犬種と考えても良いレベルではないでしょうか。

私達はmix犬のブリーディングや遺伝、飼育に付いて、純血種よりも優れているというつもりも肯定するつもりもありませんが、同じ私達の大切なパートナーであるワンコとして言われ無き差別、非難、中傷に断固とした反論を唱えます。


HPにもお越し下さい♪  
ブリーダーハウス puppy's mama
http://www2.bbweb-arena.com/puppy/index.html
puppy@mx3.nns.ne.jp

掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。
誤記、間違いなどございましたらご一報願います。喜んで急ぎ訂正させて頂きます。

0 件のコメント: