2008年11月17日月曜日

猟にワンコを使わないで!




15日午後1時半ごろ、岡山県備前市吉永町今崎の公園で、突然現れた猟犬に近くの小学1年の女児(6)が顔や頭などをかまれて重傷を負った。助けようとした小学6年の女児(12)も両腕をかまれて軽傷。
県警備前署の調べでは、猟犬は体長約1メートル、体重約25キロの雄(1歳)。狩猟解禁のこの日、イノシシ猟のため飼い主のトラック運転手の男性(44)が自宅の裏山で放したところ、姿が見えなくなった。

2008年11月15日21時48分配信 毎日新聞  著作権法第32条より「引用」


忌まわしくも悲しい事件が起こります。
毎年繰り返し、新聞を賑わすだけでも十数例も。

被害にあったお子さんやご家族、友人知人までもが犬は恐ろしい生き物だとインプットされてしまいます。
特に怪我を負わされたお子さん達はワンコを飼育するどころか傍らに小さなチワワが通ることすら脅えの元となるでしょう。
お子さんにもワンコには大きな悲劇です。

飼育者は業務上過失傷害に問われ、ワンコは殺されます。

これほど繰り返される事件であろうとも予防策はあるのです。
事件のいずれもが飼い主の管理不注意と飼育されているワンコの種類に別けられます。

なぜ放し飼いにするのですか?
「狭いケージの中だけに閉じ込めて飼育するのは可哀想だから」。
それならば毎朝晩、あなたが欠かさず散歩させれば良いだけのこと。
面倒だからと、手間を掛けずに走らすために放すとは何事ですか。
裏山や公園はあなたの持ち物であり、他人が入り込まぬよう、ワンコが逃げ出さぬよう対処された場所なのですか。

出来ないならその様に運動を必要とする犬種を飼育しないで下さい。

そもそも猟(スポーツ・ハンティング)を行う自体反対です!

あえて認めるとしても、
先住民族による文化継承に纏わる狩猟。
食物として必要とした分のみの狩猟。
環境や生物に有害となるほど過剰に増えた個体数を排除する為に情報公開した上で計画的に行われる猟。

なぜ現在社会において猟を行うのですか?

いまどき猟はしなくとも食に不自由はしません。
猟師としてを選択しなくとも他に仕事はいくらでもあります。
ハンティングなどと言って命を遊びで殺すことなど認めてはいけません。
命を奪う事がスポーツであるはずないのです。

たとえば日本での話。
鹿、イノシシ、熊などの野生動物をハンティングする必要がありますか?
食べる為なんて理由を付けようとも国内でジビエ料理を楽しむ人なんて極わずか。
あえて食したいのならば人工飼育された物が販売されているからそちらを食べれば宜しい。
Wikipedia®から、2006年に長野県で捕獲されたニホンジカは約9,200頭。
その内、食肉となったのは僅か9%。
大半は自家消費か、山中に埋設とのこと。

やはり理由を付けた遊びとして生き物の命を奪っているんですね。
圧倒的力が有り反撃もされないことを承知している人間が、必死で逃げ惑う生き物を追い掛け、追い詰め、無残に殺す。

やはり嫌いです。

せめてハンターとして誇りたいのならば、ワンコの力も借りず、あなた1人で武器も持たぬ素手の状態で狩猟を行えばいかが!

アホらしい。

それでもハンティングを止めさせる事は厳しいのでしょう。

ならば、せめて犬を狩猟の道具に使わないで下さい。
他の命を奪う為の道具として犬を使わないで下さい。
犬は銃等の様な危害を加える道具ではありません。

人と愛情に結ばれ暮らすことの出来るパートナーなのですから。


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ブリーダーハウス puppy's mama
http://www2.bbweb-arena.com/puppy/index.html
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掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。
誤記、間違いなどございましたらご一報願います。喜んで急ぎ訂正させて頂きます。

2008年11月5日水曜日

世界1番のブリーダー。



自慢話をさせて下さいね。

数年後には、息子からこんなことをブログに書いたと非難されるかもしれませんが…
まあ、非難されると言うことは私のブログを見てくれたことなので。

ワンコをお求めの際は、ペットショップかブリーダーを訪れ購入する事が主であると思います。
いくら命のあるワンコだろうともビジネスライクな遣り取りがあり売買が交わされます。
特に既製品ではないワンコです。
生命保障、疾病保障、将来欠陥が表れた場合などきちんとした契約が成されます。
良し悪し関係なく、ワンコの販売は役所に正式に認められた動物取扱業というビジネスなのです。

それでも私達の様に、家族同様に暮らしていたワンコから始めたブリーダーとしては生業と認めてしまうこと自体一抹の寂しさもあります。
命をお金と交換することに抵抗を持っているものです。

我が家では仔犬を生後30日あたりから日中はママの元から少しずつですが離すようにしています。

これで仔犬たちの自立心を養うと同時に、同じくらいの大きさと力を持った仔犬達だけで過ごさせ社会性を身につけさせる狙いもあります。
母乳から離乳食に切り替えていくことや、他のワンコや人間の生活に触れさせることも考えております。

大規模ブリーダーや一般のペットショップのようにペットオークション(犬の競り市)で購入した幼犬とは違い、私達家族や子供達と一緒に暮らし遊んでいる仔犬です。
生後1ヶ月程度の赤ちゃん時に親から無理矢理離されたり、まだまだ親が恋しい幼児時期に24時間1人ぼっちで狭いケージに入れっぱなしにされた仔犬達とは社会性、協調性共に全く違うことは成犬になるほど明確に現れてしまいます。
三つ子の魂百までも。

昨日、一昨日と続けて、我が家でブリーディングした仔パグが素敵な飼い主様の元へ嫁ぎました。
優しい飼い主様できっと幸せな生活を送る事が出来るでしょう。

なのに我が家から仔犬を迎える飼い主さんは謝ったり、詫びたりするんです。
しっかりお支払下さり、大切に育てると誓ってくださっているのに。

実は、子供達が別れを切ながって涙ぐむのです。
寂しいと泣くのです。
その場で別れを伝えながら泣いたり、見送ったあと自分の部屋にこもって泣くのです。

りこちゃんが嫁に行っちゃった…
げんき君が婿入りしちゃった…

あんなに可愛くて、大切にしていたのにって。
僕の妹、弟と思っていたのにって。

「ブリーダーって可愛い子犬を送ることの出来る幸せなお仕事だけれど、お別れがいつも辛いんだね」って、子供ながらに問い掛けられます。

そんな我が子に育てられた仔犬は、優しい愛情をたっぷり受けて育った最高の子犬と自信を持っております。

どなたか仔犬を求められた際に、ペットショップのスタッフから泣かれた方はおられますか?
大切なお金を支払って求められた子犬を抱えて「ごめんなさいね、幸せにするから。」と謝られた方はおられますか?

我が家の嫁ぎ先の皆さんはステキな方ばかり。
そして我が家も愛情いっぱいの子犬を届けられる世界一のブリーダーだと自負しております。


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2008年11月4日火曜日

地雷探知。



内戦時代に埋設された地雷が大量に残るカンボジアで、地雷を探知する犬を自前で繁殖し育成する試みが始まった。地雷以外の金属類にも反応する金属探知機と違って、犬は爆薬のにおいで識別するので、作業効率が2~3倍にアップするという。関係者は「探知犬をもっと増やし、地雷被害ゼロを目指したい」と期待している

10月6日10時47分配信 毎日新聞  著作権法第32条より「引用」


およそ20年間に渡る内戦の結果大量の地雷が埋設されたお国です。
地雷の被害により、毎年100人を超える方が亡くなっております。
撤去作業はわずか10%ほどしか終わっておらず、撤去完了までにはあと100年間も掛かると言われております。

人間の嫌な話です。
欲望や思想の為ならば他の者を殺すことも厭わなくなるようです。
戦いとなった時点で、如何に効率良く安価に大量の人間を簡単に殺す事が出来るか…
大量虐殺者が英雄と呼ばれます。

存じませんでしたが、地雷を探知するワンコが頑張っているようです。
ほっ~
確かに臭覚に優れたワンコに地雷探知の手伝いをしてもらえば。
手早く、安全に見つける事が出来るでしょう。
こんなワンコ達が数多くいてくれれば、完全撤去までの年月も早まり、被害を受ける方も減るでしょう。

ところが訓練済みの地雷探知犬は1頭2万ドル(約210万円)以上掛かってしまうそうです。
日本では採用されていないようですが警察犬にも使われる犬種で、シェパード犬に似たマリノアという種類のワンコ。
訓練前の仔犬でも、血統に優れた子はおよそ5千ドルも致します。
カンボジアでは財政的に辛い金額だそうです。

一人前まで育つには1年半ほど掛かります。

ワンコ達もお勉強で大変でしょうが頑張れ!
人間の犯した愚かな行為をワンコ達によって救ってもらえるなんて。

もはやワンコ達は、ペットでも愛玩犬でもありません。
「人間のパートナー」と言う、他の生き物にはないポジションを占めているのです。

人がワンコにお願いをして助けてもらう。
ワンコは愛情だけではなく人の命までも救う存在になっております。
頭を下げろとは申しませんが、弁えておくべきだと思います。


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2008年10月29日水曜日

遺伝性疾患に付いて


伝性疾患について。

父母、祖父母、総祖父母…
受け継がれる血統は尊く、延々と先祖から続いた遺伝によって誕生した訳ですからブリーディングを考えるに当たり最も重要視すべき事柄と言えるでしょう。

ブリーディングを行うには数多くの成すべき事柄があり、持つべきポリシーがあり、学ぶべき事項があり、守るべき約束事があることは十分承知した上で敢えて問います。
ブリーダーとは、何を最も重んじるべきと考えますか?
・レベル(スタンダードに沿った犬質)の向上を目指す。
・純血種の維持。(mix犬は作らない)
・新しい犬種の創造。(上記と反しますが)
・その他。

私が最も重んじるべきと考えることは、健康な種を産み育ませることと考えております。
可能な限り頑健で長命な個体を作り上げることです。
出来ることならば犬種を変えることなく。

それには、まず遺伝性疾患を排除することだと思っております。
管理と検査をしっかりと行うだけで主要な遺伝性疾患を無くす事が可能だと確信しているからです。

遺伝性疾患とは、遺伝子変異(何らかの原因によって遺伝子が変化してしまうこと)によって発症する病のことです。
単一遺伝子病(1つの遺伝子変異による)、ミトコンドリア遺伝病(母性遺伝病)、多因子遺伝性疾患(複数の遺伝子や環境による原因)、染色体異常症(染色体の数や変化による原因)等に分れます。
又、親(先祖)の持っている遺伝子の変異や染色体の異常が全ての発症原因ではなく、成長する過程(精子や卵子の発生から受精、成長による細胞の増加等)に於いて遺伝子や染色体に異常が起こり発生し病気が発症するケースもあります。

私が無くすべきと考える遺伝性疾患は親(先祖)が持っており、遺伝として子々孫々に受け継がれる可能性の高い、疾病を引き起こす遺伝子のことを意味します。

犬には約400以上(人間で4,000種以上)の遺伝性疾患の種類が有るそうですが、近年広く知られ研究が成されているものに膝蓋骨脱臼、股関節形成不全(Canine Hip Dysplasia CHD)、肘関節形成不全(Elbow Dysplasia)、セロイドリポフスチン(CL)症、進行性網膜萎縮(Generalised Progressive Retinal Atrophy GPRA)、コリー眼異常(CEA)、甲状腺機能低下症、脂腺炎、癲癇(Epilepsy)、遺伝性皮脂腺炎(SA)、巨大食道症、フォンウィルブラント病(vWD)、レッグペルテス病、遺伝性の心臓病、難聴、視覚障害等があります。

日本でも「特定非営利活動法人日本動物遺伝病ネットワーク」が発足し、「膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、肘関節形成不全」に関しては診断・登録をされております。

犬は他の種族に比べ人の手であろうとも多くの犬種(セントバーナード、柴犬、チワワ、ダックスフンド、チャイニーズクレステッド…)に分れております。
これはブリーダーが各犬種の優れた点を伸ばそうと、優勢な子を選択し、近親交配等により血統の固定化を進めた結果です。
先人達の努力により、他の動物にはない程多岐に渡る品種が増えました。
しかしながら近親同士を交配に使うなど品種の固定化の為に少ない血統により繁殖を繰り返した結果、犬種特有(先祖が持っていた遺伝性疾患)の遺伝性疾患が蔓延することにもなりました。

一例として、先年日本ではラブラドールレトリバーが大流行し飼育頭数が増えました。
ラブラドールレトリバーと名乗るワンコならば高額で取引された結果、遺伝性疾患を持つ親犬までもが輸入され、それから遺伝性疾患が広まってしまったと考えられます。

この数年間で国内にも遺伝性疾患(特に股関節形成不全、肘関節形成不全、PRA等)に関して注目する方々も増えました。
何の咎もないワンコが突如歩行に困難を生じたり、目が見えなくなってしまうのですから愛犬家にとっては青天の霹靂。
しかも現在でも根本的な治療は難しい…

ただし、遺伝性疾患は防ぐ事が至極簡単です。
遺伝性疾患を持った親犬をブリーディングに使わなければ良いだけの話なのですから。
ある種の遺伝性疾患であるなら国内外の検査機関で比較的容易に調べることも可能です。
血統の登録が成され一部ですが遺伝性疾患の血統が分かる機関もございます。
万一、ブリーディングの結果遺伝性疾患と分かる仔犬が産まれてしまったらその血統はブリーディングから排除すれば良いだけのことです。

私個人の意見ですが、ダップル班(ダックスフンドやシェットランドシープドッグ等にあるコートカラーの一種)やパイボールド(ダルメシアンやダックスフンド等にあるコートカラーの一種)はブリーディングに使うべきではないと考えております。
そうなりますと、ダルメシアンは犬種として絶滅してしまうことやダップル/ブルーマールの美しいコートカラーを見る事が出来なくなることも承知しています。
ただ、ダップルやパイボールドに高い可能性で発生する難聴・盲目を伴う視聴覚障害、内臓疾患等の遺伝性疾患を見逃すことは人間のエゴと認識するからです。

パグ脳炎も治療法のない悲惨な病として、遺伝性疾患の可能性も有りますので、発症した血統は全てブリーディングラインから外すべきと信じております。

ところが、大枚を払い購入したドッグショーなどで上位入賞を狙える質の高い種牡(交配を担当させる牡犬の別称)や台牝(出産を任せる牝犬の別称)に、この様に遺伝性疾患が現れたとしても致死遺伝子や表だった奇形が産まれる訳でもないとの言い訳を点けて繁殖に使ってしまうブリーダーが多くおります。

知識も無く、もしくは我が家の子は大丈夫だろうと安易に考え繁殖に使った結果、子々孫々まで伝わってしまう可能性の高い遺伝性疾患を広げてしまうことは、ブリーダーとしての罪であると私は思います。

かくいう私もお恥ずかしながら遺伝性疾患について大部分を承知しておりません。
どの様な病名で、いかなる症状が現れ、どの様になるのか。
治療法は如何に…

ブリーダーを勤めていく限りは、知識を増やし、排除すべき遺伝性疾患を理解するつもりです。
持っている知識を伝える為に告知・啓蒙し、少しでも多くのブリーダーに理解してもらえるよう努力を怠らぬつもりです。

遺伝性疾患を持つ子を差別し排除するなどとは毛頭考えておりません。
遺伝性疾患は感染する病気ではありません。
今ある命は大切にするべきです。

ただ、遺伝性疾患の遺伝子を持つ子は赤ちゃんを作ってはいけないと論じているのです。
しかしこれば、優生思想と呼ばれる「障害の有無や人種等を基準に人の優劣を定め、優秀な者にのみ存在価値を認める」とする優生学と通じるところも廃しきれぬところもあります。

命を作り出すブリーダーとしては、第三者との意見が違うことを承知しながらも、独善的であろうと自己の信じる考え方を全うする強いポリシーも必要な気が致します。

掛け替えのない命を紡ぐ仕事をしているのですから。

※社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)では所有者(ワンコのオーナー)希望にて、特定非営利活動法人日本動物遺伝病ネットワーク (JAHD)による股関節形成不全症/HD(2006年4月~)と肘関節異形成症/ED(2006年7月~)の評価結果を血統証明書に記載しています。

極近親{親子・兄妹姉弟(異父・異母を含む)}繁殖はJKCの「許可制」となっており、許可がないブリーディングを行った場合は血統書の発効が認められません。
 近親交配は優れた犬質を維持・継続させる為に行うのですが、奇形児が生まれやすく、骨格や身体が小さくなったり、遺伝性疾患、欠歯、内臓疾患、陰睾丸等が発生しやすくなる近親交配を行うべきではないと考えます。

又、遺伝学的に解明されていないはずですが、JKCでも「臆病及び獰猛な性格を有する犬の子犬は性格が親犬に似るので注意が必要です。性格は非常に遺伝力が強く出現します。」と穏やかでない性格の親からのブリーディングは慎むよう言われております。
私達も実経験から、仔犬は特に母犬の性格を受け継ぎやすいと感じております。

2008年10月24日金曜日

15匹の捨てチワワ!


東京都八王子市で9~12日に、捨てられたとみられるチワワ計15匹が相次いで保護されていたことが分かった。見つかった場所は、長房町や城山手など市中央部の半径約2キロの範囲に集中している。市保健所などは、ブリーダーかペット販売業者が捨てた可能性が高いとみている。
市保健所によると、9日朝に長房町の住民から「道路にチワワがたくさんいる」と連絡があり、駆けつけた職員が6匹を保護した。その後も12日までに長房町や隣接する城山手などで計9匹を保護。うち5匹は住民が引き取って飼っている。

10月23日11時29分配信  毎日新聞  著作権法第32条より「引用」


なんと…
呆れるやら、情けないやら。

事情も知らずに一方的に文句を述べることは好きでは無いのですが。
バカタレは、この世でも存在している様子です。

動物愛管法により、ワンコを遺棄すると罪は重くなったのですが。
どんなに罰せられようが、どんなに告知啓蒙を行おうが、このような輩は聞く耳も持たず罪を重ねるだけでしょう。

遺棄を躊躇するくらいならば、解決方法はいくらでもあるのですから。

チワワ達の年齢は3~5歳と推定されるそうです。
性別は記載されていません。

私が考えるところ、
・一般の愛犬家の放置ではないでしょう。(15匹と多いことから)
・販売を目的としたペットショップでもないと考えます。(価格を下げれば販売できる年齢です)
・良識あるブリーダーでもないと思います。(販売目的ならこの年齢まで残す訳ないですし、残すならば繁殖犬にします)

・いい加減な繁殖屋もしくは素人繁殖家と考えます。

ワンコ達の居住スペースが無くなってしまったり、繁殖を辞めるに際し、邪魔になって遺棄を考えた結果である思います。
さすがに殺すには忍びなく保健所に持ち込めなかったのでしょう。

、、、で遺棄放置です。

交通事故や烏、野犬等に襲われることを考えなかったのでしょうか。

愛犬の第二の人生に付いてどの様な方法があるかを記します。

「なにがあろうとも絶対に離さない」と決ていようと将来が分からないのも人生ですから。

インターネットで「里親募集」等検索して下さい。
思った以上に多くのサイトがございます。
育てられなくなったワンコの委託が可能です。

里親を見つけて下さる動物愛護団体もあります。
インターネットや保健所、動物愛護センター等へお問合せ下さい。

新聞、雑誌、タウン誌等の投稿欄で、犬猫の里親募集を掲載下さるページがあります。
存外多くございますのでお調べ下さい。

純血種、小型犬、3歳程度までならば、早い段階で飼育希望者が簡単に見つかるでしょう。
その他の子であろうとも、心配する程のことも無く見つかると思っております。

だから、、、

簡単に捨てたり、殺処分にするようなことは止めましょう。

ワンコを好きだから飼育も始めたのですよね。
そのお気持ちを忘れずに。

ちなみに遺棄されていたチワワ達には虐待された跡や衰弱した様子も無いとのことです。
ほらね。
それなりに大切にしていたんだろうから!


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2008年10月21日火曜日

ブルセラが広がると。



レンタル犬サービス会社「ジャネット」(東京都品川区)の所有する18頭がイヌブルセラ症に集団感染した問題で、ドッグカフェやドッグラン、ペットホテルなど同社施設を利用した飼い犬数頭からも疑陽性の反応が出たことが分かった。陽性かどうかは再検査を要するが、関係者はペットを巡る新ビジネスを介した感染の広がりに不安を募らせている。

浦安店を利用していた女性(36)は「他の犬と交流できるのでよく行った。私の飼い犬は陰性だったが、感染防止策も確立されておらず、素直に喜べない」と不安を口にする。
集団発生した原因も特定できず、荒木学社長は陽性が出た犬の隔離場所も確保できずに苦慮している。「症状が分かりづらいので知らずにまん延しているかもしれない。同じ悲劇を起こさないためにも、行政には犬の抗体検査を義務付けてほしい」と訴えている。

10月21日2時31分配信 毎日新聞  著作権法第32条より「引用」


ワンコ達の健康に対し重大な問題です。
最新の情報・研究等で記載した内容と食い違う事がありましたら是非ご一報下さい。
急ぎ訂正・変更させて頂きます。
命に関わるケースもございますので宜しくお願い致します。

ブルセラ症の続報です。
ワンコに対し極めて深刻な感染症でありますので、「ブルセラ症」に関しましては今後も継続してコメントをお送りします。

再確認となりますが、ブルセラ症は人から人へ感染することは無く、犬から人への感染例は99年以降9例しか報告されておりません。
犬から人への感染は出産時の汚物などからによるもので感染力は弱いと言われております。

陽性と確定されるには再検査が必要となりますが、いよいよお客さんのワンコからも擬陽性の反応が出てしまいました。
心配される様に被害が拡大されてきました。

更なる感染の広がりがないことを祈ります。

大事にしているワンコだからこそ、態々時間と費用を費やしてドッグランやカフェなどに連れて行ったのに。
この子の為と行った行為が、この子の将来に影を指してしまったオーナーさんの思いは想像を絶するでしょう。
お気の毒で…

目に見えぬウイルスによるもの。
しかも、国内で流行っている訳でもないブルセラ症の予防対策なんて誰がしていましょうか。
感染予防ワクチンすらないのですから。

ジャネットさんでは所有する59頭のうち18頭が陽性で、38頭が疑陽性と判明したようです。
2007年に大阪府の繁殖販売業者で発症した際は、100頭以上が薬殺処分となり大きな問題となりました。

感染が疑われるワンコ、ジャネットさんのワンコと接触した可能性のあるワンコの飼育者は獣医に相談して下さい。
ワンコの飼育者として感染源になってはいけませんから!

とは言え、ワンコの携わる業界のものとして逃げ口上も出来ません。

私からの提案です…

残念ですが、しばらくの間不特定多数のワンコと接触しないようにして下さい。
公園や河川等のお散歩、ドッグラン、ドッグカフェ、ドッグショー、イベントなどが考えられます。
美容室など行かなくてはならない場合は、衛生管理に気遣ってもらうとともに他所のワンコとの接触は避けるよう依頼して下さい。

せっかく近年築かれてきたワンコを巡る社会感まで一変してしまいそうです。

ワンコと同伴可能な食事処や宿、土産物屋まで確認してからでないと旅行にすら行かない方も増えております。

パートナーとして外出先まで常に共にしていたワンコ達なのに、室内のみが居住世界になってしまいます。

篭の中の鳥であろうが寿命を全うするまで生きられる事が幸せなのか、感染の恐れもありましょうが自由に幸せに飼い主と共に生きることを選ばせるのか。

私には決めかねます。

立場でものを申せば、外出は控えなさいと。
実際に我が家のワンコ達にはお散歩を中止なんていえません。

飼育責任として、飼い主である貴方が決めることなのです。


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2008年10月20日月曜日

タンタン、たぬき♪



田辺市とその周辺で捕獲された特定外来生物アライグマの約半数が、過去に致死率の高い感染症を引き起こすイヌジステンパーウイルス(CDV)に感染していたことが、山口大学農学部獣医微生物学教室の前田健准教授(40)らの調査で分かった。旧田辺市内では60・3%という高い確率で感染していた。前田准教授は「予想以上に野生動物にCDVがまん延している」と話している。

2008年10月14日17時10分配信  紀伊民報  著作権法第32条より「引用」   


外来生物の感染病だからと安心できません。
アライグマやタヌキの話だからと放って置けません。

アライグマが感染源となって、お宅の大切なワンコに犬ジステンパーが移る可能性があるのです。
ワンコ以外には、フェレット、ネコ科、イタチ科、アライグマ科、スカンク科、アザラシ科、ジャコウネコ科等の食肉目の動物に感染の事例があります。
フェレットの飼育者は、犬用のジステンパー感染予防ワクチンの接種が当たり前になっています。

犬ジステンパーウイルスは、鼻水、唾液、ウンチ等の飛沫・接触により感染する死亡率が90%を超えると言われる恐ろしい感染症です。
発症すれば、目ヤニ、鼻水、発熱、食欲低下、咳等を起こし、痙攣発作や腰が抜けて歩けなくなる神経症が表れ、悪化すると命が奪われます。
仔犬時に2~3回程度、その後は年1回(獣医師により回数は変わります)接種する感染予防ワクチンの効果が高い(100%効果が有る訳ではありません)のですが、予防ワクチンの接種を怠ること=死を意味するほど感染力が強く、致死率の高い伝染病となります。

覚えておいて欲しいこととして、犬ジステンパーウイルスは人間へ感染しません。
無用な危機感を感じる必要は皆無です。

又、猫ジステンパーといわれる「猫汎白血球減少症」は犬ジステンパーとは違う病気ですから別にお考え下さい。

人家の近くに生息する野生生物に犬ジステンパーウイルスが流行しているということは、感染源となる病原体が身近な場所を自由に闊歩しているということ。

感染症予防ワクチンの接種をしていないワンコは勿論、接種しているワンコ達もしっかりした抗体を得られていなければ感染の可能性が高くなります。

大切な我が家の子の生命を脅かす病が極近い場所にある…
お散歩の時や周りのお友達ワンコから感染する危険性も高くなる…

十分注意し情報を収集する必要があります。

とにかく犬ジステンパー感染予防ワクチンの接種は必ずおこなって下さい。
貴方のワンコの命を守ることとして当然ですが、感染源となって仲間のワンコに病を移してしまうことも防げますし、野生の生き物を守ることにもなります。

全てのワンコが接種できればウイルスの根絶だって不可能ではありません。
狂犬病と同様に島国である日本が清浄国になることは難しいことでは無いのです。

お知り合いのお宅で無接種ワンコがおりましたら、是非飼い主さんにこの恐ろしさを告知啓蒙頂ければ幸いです。


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